2022年度 大阪府公立一般入試問題分析と今後の受験に向けて求められる力(国語編)

 

 

・国語C(発展)問題

▶分析

  論説文が2題・古文・漢字や慣用句などの言語事項・作文の大問5題構成で、一見して易化した印象です。特筆すべきは昨年に比べ記述が2問に減り、しかもどちらの記述も字数が45字以内(昨年は最大60字以内)、トータルの記述量は大幅に少なくなっています。二題の論説文は、ともに主張が明確に展開されている文章で、筆者の考えを押さえつつ読み進めることにより、語句の抜き出し問題や記号問題などは無理なくこなせるレベルです。ただし、記述問題は、字数は減っているものの、必要な要素を過不足なく入れられたかどうかで得点差が生じているでしょう。古文は問題数も少なく、例年出題されていた記述がなくなり、基本的な語句の意味や筋を追う記号問題中心で、きちんと訳が取れていれば、得点につなげられたと思います。作文も例年通り、300字以内という字数条件で出題されています。資料(グラフ)をふまえ「これからの時代に必要だと思う言葉に関わる知識や能力等」について論じる、という論理的思考力や表現力が問われるものでした。過去数年見られた「条件」が今年は付随せず、比較的書きやすい出題であったと推測されます。 ≪求められる力≫

 

▶求められる力

 現代文では、難解な文章の要旨を正確に読み取る力短時間で問題文の意図を理解して解く情報処理能力が求められます。選択肢問題も、各選択肢文自体の内容把握が必要となる難解なものですが、正誤を瞬時に見極められなければなりません。また、記述問題では、文章中から解答に使用できる箇所を素早く特定したうえで、必要な要素を取捨選択して指定字数内にまとめる力が必要です。一方で、古文・漢字や熟語の組み立てなどの言語事項は基本的な事柄が理解できていれば十分対応可能であったため、教科書内容の理解を疎かにせず、日頃から幅広い知識を身につけていくことが大切です。作文においては、普段から様々なことに関心を持ち、自分の考えを深めていくこと資料やデータから本質を見抜く力根拠を持って自分の意見を論理的に述べる力を身につけていくことが重要です。

 

 

・国語B(標準)問題

▶分析

 今年のB問題は、論説文が2題・古文・漢字や漢文の知識などの言語事項・作文の5題構成でした。論説文も随筆も、筆者の主張が読み取れているかを見る出題が中心で、標準的な内容です。最大字数35字の記述が、計二題出題されています。字数はそれほど多くありませんが、空欄前後の言葉とのつながりも意識しつつ、必要な言葉をまとめる必要があります。記述の練習が不足している生徒は苦戦したかもしれません。一方、古文・漢字、漢文の知識などは基本的な知識を問うもので、教科書レベルの内容がきちんとおさえられていれば問題なく解けるものでした。作文は昨年同様260字。資料(グラフ)をもとにして、「外国の人たちにどのような日本の文化財や伝統的な文化を伝えたいか」、自分の考えを書くものでした。今年は「条件」が付いておらず、例年よりは書きやすかったと思われます。

 

▶求められる力

 現代文では、本文の要旨を正確に読み取り、短時間で問題文の意図を理解して解く情報処理能力が求められます。空欄補充型の抜き出し問題では、文章内容をきちんと把握したうえで、空欄の前後を参考にしながら、本文の適した箇所を素早く探し出す力が必要です。一方、文法や漢字、漢文などの言語事項は基本的な事柄を問われるため、取りこぼしのないように、幅広い知識の習得を早くから意識して学習することが大切です。また、作文においては、自分の意見を論理的に述べられるよう、普段から自分の考えをしっかり持ち、それを表現する練習が必要です。

 

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