インタビュアー:今日は、Rex・立志館の教科主任の先生方にお集まりいただき、今春の入試について振り返っていただきたいと思います。Rex・立志館は今春、文理学科過去最高の実績だったということで、合格に向けて何か秘訣やこだわりというのはあるのですか?
安藤:国語は授業で練習した問題が大阪府公立入試で出題されたそうですね。
坂本:そうなんですよ。C問題の古文は選抜V特訓で、B問題の古文は、Rex・立志館本科テキストで演習したものが出題されました。C問題の現代文も中3のうちに授業で読んだことがあるものだったので、生徒たちは見たことがある分、安心して問題に向かえたでしょうね。
越塚:どんな文章・古文を取り組ませるかもいつもこだわっていますもんね。
坂本:そうですね、頻出の古文や現代文の傾向を掴んで、生徒たちに練習させることが大切だと思っています。Rex・立志館独自のテキストで適切な指導をすることにはこだわっていきたいですね。
インタビュアー:入試の傾向を掴んでテキストも独自に作成されているのですか?
尾野:そうですね。社会科では、過去20年分の入試問題を分析して、頻出の語句をテーマ別に収録しています。よく出る傾向の類題をたくさん演習して入試に臨むので、生徒たちも結果が出しやすいのでしょうね。
藤山:社会科は入試前に講師たちで集まって、出題予想をよくされていますよね。
尾野:お、よくご存知で。過去20年分を分析しているといろんな傾向が見えてくるんですよ。たとえば、「今年は農業グラフだ、鎌倉時代をやらせよう、国会と内閣を演習させておこう」というように。もちろん企業秘密ですけどね。
藤山:今年も抜群の的中率でしたもんね。
尾野:ありがとうございます。英語はやはり英検ですか?
藤山:そうですね。近年は三国丘・天王寺高校の受験者の約8割は英検®2級を所持して入試に向かいますからね。英検®取得がマストになってきているようには思います。
インタビュアー:Rex・立志館では独自のAIアプリを導入されているそうですね。
藤山:はい。弊社の開発したAIアプリ「TiiFa」を用いて、生徒の弱点を導き出して演習し、その生徒にあったコーチングをするという「TiiFaオンラインコーチング」で英検®取得の最短距離を子どもたちに提示できるようになりました。
インタビュアー:私も実は「TiiFa」見てみたんですが、英作文とかスピーキングも対応しているんですよね。
藤山:そうなんです。子どもたちはタブレットやスマートフォンに強い世代なので、素早く自分の弱点を強化できていると感じています。各々の弱点に対するコーチングもその生徒に応じて行えますしね。
安藤:私の校舎の文理学科受験者もほとんどの生徒が英検®2級を取得して入試に臨んでましたね。英語科がんばっているなあ、理科も負けてられないよなあ。
藤山:理科も本当に入試問題に強いですよね。毎年生徒が高得点をとってくるイメージです。
安藤:ありがとうございます。大阪府の公立入試って、中1から中3の内容がバランスよく出題されるので、中1・中2から理社の授業に力を入れているのは大きいですね。
インタビュアー:そうなんですね。中3の内容がたくさん出るのだと思ってました。入試前の対策はどうですか?
安藤:そうですね、大阪府の問題は膨大な情報量から解決に必要な情報だけ抽出するスピードが問われるので、そういう力を磨けるよう訓練していきます。入試前は「大阪府の計算と思考」と称して、入試傾向を徹底練習するので、生徒たちはすべてのパターンの問題演習を網羅することができる仕組みになっているんです。
越塚:なるほど、だから、受験生たちはあれだけ高得点をとってくるんですね。
インタビュアー:越塚先生、大阪府の公立入試問題と言えば、数学の難易度が高いというイメージがあるのですが、いかがでしょうか?
越塚:そうですね、数年前の手も足も出ないという問題から比べると易化してきたように思います。ただ、だからこそ、十分な対策をしているかどうかで差が付く問題とも言えると思います。
インタビュアー:Rex・立志館ではどのようにして対策していくのですか?
越塚:そうですね、直前の詰め込みでやはり突破力は身に付きにくいです。そこで、長期的に入試問題に触れられるような仕組みを作っています。たとえば、1学期では小問集合と関数の記述力アップ、夏休みには図形問題の徹底対策というように、段階的に力を付けていきます。
インタビュアー:なるほど、最も適切なカリキュラムを組んでいるのですね。
越塚:そうなんです。そして、入試直前には、大阪の入試問題の出題傾向に沿った教材を用いて徹底演習で実践力を積み上げていきます。Rex・立志館の講師による過去問の解説動画も配信し、直前の図形問題対策にもこだわりましたね。
インタビュアー:なるほど、やはり入試傾向を掴んだ対策というのが合格力を生んでいるのですね。今日は、みなさんのお話をお聞きして、5教科の先生方が切磋琢磨して、生徒たちに一番良い対策は何かを追求されているのがよく伝わりました。本日はお忙しい中、みなさんありがとうございました。