本日、5月5日は「こどもの日」です。
こどもの日といえば「屋根よ〜り〜♪」、そう鯉のぼりです。
そもそもなぜ、こどもの日に鯉のぼりをあげるのでしょうか?
都心部ではマンションが多く、街中に鯉のぼりがあふれている様子を、最近はあまり見かけませんが、それでも家の庭や、ベランダに、そして家の中に鯉のぼりを飾っている家庭は少なくありません。世界がグローバル化していくとともに、ボーダーレス社会になりつつある現代でも、四季の移り変わりとともに「節目」をきちんと設け、年中行事を大事にしようとする日本人の心は、まだまだその根を絶やしていません。
鯉のぼりの由来に関しては諸説ありますが、鯉はもともと生命力の強い生き物の象徴だったようです。よく考えてみると、鯉は学校の池などでも元気に生きています。どこでも元気に生きていけるだけの適応力を持った魚なのです。それが転じ、空という不慣れな環境下でも元気に泳ぐ鯉のように、人生という流れの中でも難関を突破していってほしいという願いが鯉のぼりには込められているようです。
しかし、風が吹くとスイスイと力強く泳ぐ鯉のぼりも、風がない状態ではなかなかうまく泳ぐことができません。どんなに元気な鯉も周りの環境とうまくフィットしないと、その強さが発揮できないのです。つまり、常に自分に良い環境が与えられる訳ではなく、与えられた環境が自分にとって良い状態になった時、うまく泳げるかどうかが大切だということです。「やまない雨はない、吹かない風はない」ということですね。
さらに、「おもしろそうに泳い〜で〜る♫」とどんなに困難な状況であっても周りの者に好感や勇気を与えられる存在になることの大切さも教えてくれているような気がします。誰しもが不安な現状に、明日を信じて、みんなに勇気を与えられる存在、そんな存在を目指して頑張っていきたいものですね。
そういった生き方が「鯉のような生き方」ならぬ、「濃い生き方」なのでしょう(笑)。