学生のみなさんは、今週からようやく登校が始まり、まだまだ本格的な学校再開とはいかないまでも、3ヶ月ぶりの学校生活の準備の最中だと思います。あたりまえにあるものは、なくなって初めてその大切さに気づくものですが、子どもたちにとって「学校」が担ってくれていた役割の大きさを再確認させられた3ヶ月間だったのではないでしょうか。
さて、ここからは学生のみなさんには少し耳の痛い話かもしれません。学校が担ってくれる役割の一つに「テスト」があります。ダメですよ、「テスト」と聞いて読むのをやめないでくださいね(笑)。学習内容の定着を点数化(可視化)して確認するものが「テスト」です。習い事に置き換えるなら「発表会」「大会」といったところでしょうか。もちろんテストのためだけに学校や塾があるわけでないですが、テストに向けて自己の課題を見つけ、精一杯取り組むことが成長に繋がることは言うまでもありません。「テスト」を通じて、「学び」のスタイルを確立し、努力を重ねることがのちのちの人生に大きな影響を与えるからです。「努力」「克己心」「忍耐力」「自己分析力」「計画性」「悔しさ」そして「喜び」、大げさかもしれませんが、「テスト」に真剣に挑むことで人生における数々の大切なものを得られるのです。
今、社会は失敗を許容する余裕を失いつつあります。しかも、今回のコロナ禍によってそれがどんどん加速していく可能性があります。何が起きるかわからない未来を支える学生諸君には、失敗を恐れず、強くそして優しく生き抜いてほしいと切に願っています。「テスト」と聞いて縮こまるのではなく、失敗を恐れず自らの可能性に「トライ」していってほしいと思っています。テストによって「自分が試される」のではなく、「自分を試していこう、チャレンジしていこう」という気概を持つことが大切です。
ところで、テストの1番の効用はやはり「ピリッとする」つまり、メリハリがつくことではないでしょうか。明確な「節目」があることによって、それに向かって努力しようという気持ちになれますよね。実は進学塾Rexでは、明日、明後日に「Rex定期テスト」を実施します。小学生も中学生も全学年実施します。もちろん、塾に来て受験するのではなく、Zoomを使用して実施します。答案の提出も画像データ提出をOKとしています。不正行為どうのこうのではなく、学校機能の麻痺が余儀なくされた期間に、ひとつの「節目」をイベントとして塾が提供したかったのです。
塾生のみなさんには4月20日過ぎに「Rex定期テスト」実施の旨とテスト範囲を発表しました。いわゆる塾の難しいテストではなく、テスト範囲の決まった、それこそ学校の定期テストのイメージのテストを実施すると発表しました。そして「こういうふうに勉強しようね」とアドバイスもさせていただきました。GW期間中もオンライン自習室や個別質問対応会を実施し、勉強に関してメリハリが出るように工夫をしました。その甲斐あってか、GW Zoomオンライン自習室は大好評(くわしくは動画をご覧ください)で、のべ875名の塾生が参加しれくれました。もちろん講師である以上私自身も点数は気になりますが、今回は我々もそして塾生も今できること「イマデキ」に「チャレンジ=テスト」できたと思っています。明日、明後日、テストが終わった後に、塾生たちが達成感、充実感を感じてくれたら今回はそれでOKだと思っています。甘いかな?いや、きっと今回はこれで良いんです! 学校再開に弾みがつきますように…